テレビがなぜ衰退し始めているのか。

近年テレビを見る人が減ってきていると言われ続け、テレビ業界の売り上げは下落をたどっています。私も今年でテレビ無し歴10年目を迎えます。

なぜ「テレビ離れ」が増えていきているのか、私なりにも考えてみました。

きっかけはこのちきりんさんのVoicy

そんな私は元々「テレビっ子」でした。時代が時代だったからだと思います。学校以外の家にいる時間はテレビをつけながらの食事、宿題、家族との会話。必ずテレビがそばにあった時代でした。 私がテレビ離れしたきっかけは2011年のシンガポールへの海外移住でした。移住前からも観なくはなってきてはいたんですが、大きかったのはやはり環境変化でした。海外にいれば自然と日本のテレビはお金払わないと見れないですし、その当時はシンガポール人の家の一部屋を間借りしていたのでテレビを置くスペースもお金も興味もありませんでした。 そこから私の行動変容は大きく変わりYoutube一択でした。その当時インターネット上で動画メディアはYoutubeくらいで、ニュースなどはWebメディアで情報を得る感じです。

日本に帰ってきた今もその行動は変わっていません。全てインターネット上で情報を得ることに変わりはありませんし、時代がこちら側に来た感じで媒体が増えていき喜んでいます。

本当にテレビはつまらないのか?

全くそんなことはないです。皆さんも言うように、テレビの中でも面白い番組はあるし、つまらない番組もあります。これってどこの業界でも同じな訳です。 良いものは良い、ダメなものはダメ。

どの世界でもそれは同じならば、利用者にとって必要なことが2点あります。

  • ユーザー自身が自由意志で選択できること
  • ユーザーの時間をユーザーが自由に選択できること

今の時代はこの2つが必要絶対条件になってきています。そしてコロナかでより加速しています。 NetflixやYoutubeがこれに当てはまります。

しかしテレビは「ユーザーの時間をユーザーが自由に選択」ができません。

もちろん録画をすればそれは叶いますが、ユーザーが「録画」と言う行動を起こさないといけないのは大きな隔たりです。機能強化ももちろんされていますがそれを買うコストがユーザーに課せられるのはキツいものはありますよね。

テレビに対してのイメージの変化

ちきりんさんが言っているテレビのイメージがタバコを同じ道を歩んでいると仰っているのは面白かったです。確かにそう思う部分があります。勉強になるか、新しい発見になるか、要は「為になるか」に重きを置いている価値観が世の中にはびこっている風潮にあるのではないかと見受けます。

コミュニケーションツールからの陥落

つまりテレビの情報を介してコミュニケーションしていた時代ではなくなってきたということです。 例えば一昔だと「なあ昨日〇〇観た? あそこめっちゃ面白かったよな!」「そうそう!俺はここがたまらんかったわ!」とか誰かのモノマネしたり、友達、彼氏彼女、家族とのコミュニケーションのための道具(ツール)だったと思います。 今はどうでしょうか?もちろん年齢や世代、環境によって違うかもしれませんが、テレビの内容をネタにして会話することがなくなってきていると感じています。 このネットワーク効果の希薄化によってどんどん衰退してきていると感じています。

ではなぜテレビがコミュニケーションツールでなくなってきたのか。 それはもちろんその他のコミュニケーションツールが台頭してきたからであり、またコミュニケーション方法も変わってきたからです。特に友達同士ではなく、赤の他人と会話ができるコメント機能が大きいと思います。例えばYoutubeを観ながらそれにコメントができることは、友達よりも同じ環境下でコメントできることはそこでコミュニケーションが確立してしまいます。

まとめ

ちきりんさんも仰っていますがテレビは面白いものは面白いです。まだ資金力はあるしリソースもあるので質が高いのは確か。一方で個人が見つける能力も必要。ただテレビはマーケティング対応できていないため、時代に合わなくなってきた部分が多々あるため全体的に衰退していくる。「時間の奪い合い競争」の仕方を変えなければテレビはこの多数の主たるメディア媒体から外れていくのは必須だと思います。